酸化安定性試験装置
メトロームの酸化安定性試験装置/熱安定性試験装置 ランシマットは、油脂、バイオディーゼルおよびバイオディーゼル混合品ならびにPVC(ポリ塩化ビニル)の劣化を、各種国際標準に準拠して評価できます。
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- メーカー
- メトロームジャパン株式会社
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- 型式
- プロフェッショナルランシマット89シリーズ
特徴
- 酸化安定性試験とは?
- メトロームの実績あるランシマット法は、加熱して、連続通気することでサンプルの劣化プロセスを促進して安定性を測定するものです。揮発した酸化生成物を気流がサンプル容器から蒸留水の入った容器に移送します。そして装置で水の伝導度を測定します。急激に伝導度が大きく上昇するまでの時間で誘導時間が測定できます。誘導時間は食品業界における油脂の品質検査の標準パラメータです。
- ポリマーの熱安定性試験とは?
- ポリマーサンプルを加熱して分解を促すことで脱塩化水素試験を行います。ポリマーは分解すると、塩化水素(HCl)を放出します。窒素を連続で流して、放出されたHClをサンプル容器から蒸留水の入った容器に移送します。一方で、サンプル容器中の伝導度を連続測定します。HClが放出されると、伝導度が上昇します。測定開始時と比較して、伝導度が50 µS/cm上昇するまでの時間が安定時間で、熱安定性の測定値となります。
仕様
【892プロフェッショナルランシマット】
食品、医薬品、化粧品などに含まれている天然の油や脂肪分の酸化安定性をランシマット法にて簡単・迅速に測定します。
※ CDM試験法、AOCS Cd 12b-92、ISO 6886準拠
【893プロフェッショナルバイオディーゼルランシマット】
バイオディーゼル(脂肪酸メチルエステル、FAME)やバイオディーゼル混合品の酸化安定性を測定します。
※ ASTM D6751、D7467、EN 14112、EN15751、EN 16568 準拠
【895プロフェッショナルPVCサーモマット】
脱塩化水素処理(DHC)の手法を用いてポリ塩化ビニル(PVC)その他の塩素含有樹脂(ポリマー)の熱安定性を測定します。
※ ISO 182 Part 3 準拠
その他
【測定例】
※ インスタント食品、スナック菓子、食品油、バターなどに含まれる油や油脂の酸化安定性の測定
※ 抗酸化剤の効果試験
※ 油や油脂を含む食品、医薬品、化粧品の酸化安定性試験